2020年11月05日(木)

【調査リリース】中国人の白物家電/自動車購買実態と購買意識を調査 日本ブランドは高収入女性が白物家電購入、自動車のアフターサービスに高評価

【調査サマリ】
◆炊飯器と空気清浄機は日本シェア2割超、パナソニック人気
◆白物家電/自動車の日本ブランド購入者は“こだわりを持つ物にはお金をかけるが計画的”
◆自動車販売店以外(サイト・アプリ)での自動車購入も2割

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸、以下「ヴァリューズ」)は、中国の20~40代の男女600人を対象に、中国人の白物家電/自動車購買実態と意識に関するアンケート調査を実施しました。

 

【調査・分析概要】
インターネットリサーチにて、2020年8月27日~2020年9月8日にアンケート調査を実施。
対象は北京・上海・広州・深セン在住者、直近2年以内に白物家電、自動車のいずれかを購入したことがある人。
(回答者600人 ※居住エリアで均等割付)
<調査項目>
白物家電購入者の特徴・購入した白物家電のブランド国/メーカー・白物家電の購入重視点/理由・白物家電の情報収集媒体/購入チャネル・白物家電購入者のライフスタイル・白物家電購入者の金銭意識・自動車購入者の特徴・自動車の購入重視点/理由・自動車の情報収集媒体/購入チャネル・自動車購入者のライフスタイル・自動車購入者の金銭意識

【白物家電購入者調査】
◆日本ブランドは女性に人気、平均月収も高い傾向
エアコンや炊飯器等の白物家電購入者の男女比をみてみると、全体では女性割合が45.9%と低いのに対し、日本ブランドの白物家電購入者では女性が半数以上の52%と逆転しました。また世帯月収では購入者全体平均が24450.7元なのに対し、日本ブランド購入者平均では30360.4元と、5000元(約78,000円)以上の開きがでました。世帯月収20000元(約313,000円)以上が72.8%を占めるなど、比較的高所得な方が日本ブランドを購入しているようです。

 

◆炊飯器と空気清浄機は日本シェア2割超、パナソニック人気
購入商品のブランド国・エリアをたずねたところ、どの商品も中国ブランドの購入割合が最も高いなか、炊飯器と空気清浄機は日本ブランド購入者が2割を超えていました。また、メーカー別にみていくと、ほとんどの商品でパナソニックがランクインしており、人気の高さや中国国内での認知の高さがうかがえます。なおエアコンに関しては中国メーカー以外にダイキンと三菱電機がランクインしていました。

 

◆日本ブランド購入者は「メーカー・ブランド」も重視
購入する際に重視する点を聞いてみると、白物家電購入者全体では「安全性」が最も重視されているなかで、日本ブランド購入者の場合は「メーカー、ブランド」でした。また購入理由としては白物家電購入者全体・日本ブランド購入者ともに「品質がいいから」が最多でしたが、日本ブランド購入者は「ネットの評判・クチコミがよいから」「デザインが好きだから」という理由での購入がより高くなる傾向がありました。

 

◆日本ブランド購入者の情報収集媒体/購入チャネル
白物家電を購入する際の情報収集媒体を聞くと、購入者全体・日本ブランド購入者ともに「その他SNS」の割合が最も高い結果となりました。しかし日本ブランド購入者の場合はQ&Aサイト「zhihu」や「商品専門店」「ECサイト・アプリ」でも情報収集することが多いようです。
また購入チャネルでは、日本ブランド購入者は購入者全体に比べて大手家電ECの「Suning online」や「商品専門店」で購入することが多い傾向がみられました。

 

◆日本ブランド購入者は好きな物にお金をかけるが計画的な人
次に、白物家電購入者のライフスタイルと金銭意識を聴取しました。ライフスタイルでは、購入者全体では1位「自分の趣味や生き方を大事にする」2位「背伸びはせず自分に合った物を使う」となるなか、日本ブランド購入者は同率2位に「自分の趣味やこだわりのある物にはお金をかける」が入り、3位に「何かをする前にきちんと計画を立てる」がランクインしました。こだわりがある物にはお金をかけるが、計画性を持って商品購入する人が多いようです。

 

また金銭意識では、購入者全体では「計画を立ててお金を使う」「衝動買いを控える」「なるべく節約を心掛けて、無駄遣いをしない」がトップ3となりましたが、日本ブランド購入者では「なるべく節約を心掛けて、無駄遣いをしない」が順位を下げ、「趣味や欲しいものにお金を惜しまない」がランクインしました。ライフスタイルでの聴取結果でもあらわれたような“こだわりがある物にはお金をかける”人が多いようです。

 

【自動車購入者調査】
◆日本車購入者は全体と比較し男性割合が高く、平均月収が低い傾向
性別でみると日本車購入者の約70%は男性で、購入者全体より約10ポイント高くなりました。世帯月収でみると購入者全体では平均31208.3元でしたが、日本車購入者は26116.3元と、5000元(約78,000円)程度低くなる結果となりました。

 

◆日本ブランドのアフターサービスに高評価
購入する際に重視する点を聞いてみると、最も重視されているのは「安全性」でしたが、日本車購入者の場合は「安全性」に加え、「アフターサービス」や「価格」を重視する傾向にありました。
また購入理由も全体では「品質がいいから」でしたが、日本車購入者は「アフターサービスがよいから」「ネットの評判・クチコミがよいから」の項目の割合が高く、お客様サポートが充実していることが購入に繋がっているようです。

 

◆ほとんどが自動車販売店で情報取集するなか、購入は販売店以外も2割
情報収集媒体を聞くと、自動車購入者は自動車販売店で情報取集をしていました。なお日本車購入者は「検索エンジン」やQ&Aサイト「zhihu」でも情報収集する傾向にあるようです。また購入チャネルを聞くと、ほとんどの人は自動車販売店で自動車を購入していましたが、自動車販売サイトやアプリで購入した人も2割おり、リアル店舗以外での購入者も一定数いるようです。

 

◆白物家電の日本ブランド購入者と同様に趣味やこだわりを大事にする傾向
次に、自動車購入者のライフスタイルと金銭意識を聴取しました。ライフスタイルについて、自動車購入者全体・欧米車購入者では、「自分の趣味や生き方を大事にする」「背伸びはせず自分に合ったものを使う」「仕事よりも家庭を優先する」がトップ3となるなか、日本車購入者では「自分の趣味やこだわりのある物にはお金をかける」「何かをする前にきちんと計画を立てる」が同率3位にランクインしました。白物家電で出た傾向と同じく、こだわりがある物にはお金をかけるが計画性を持って購入する人が多いようです。

 

また金銭意識について、購入者全体・欧米車購入者では「計画を立ててお金を使う」「衝動買いを控える」「趣味や欲しいものにお金を惜しまない」がトップ3となった一方で、日本車購入者では「万一に備えて保険に加入する」がランクインし、ここでも計画性を持った人が多い傾向が見て取れました。

 

■中国人の消費、Web市場の実態がわかる!中国市場調査サービスについて
ヴァリューズの中国市場調査サービスでは、本調査の内容に限らず中国人の消費生活全般について様々なテーマのマーケティング調査をご提供いたします。中国人の行動・意識に関する定量調査、定性調査、ECモール上での購買状況データの販売もおこなっているほか、過去の調査結果をふまえた中国市場セミナーも定期開催しております。

●中国市場調査サービスの概要はこちら
https://www.valuesccg.com/service/omd/china-research/
●中国市場セミナーの情報はこちら (直近開催:11月18日 (水) @オンライン)
https://www.valuesccg.com/seminar/

◆株式会社ヴァリューズについて
株式会社ヴァリューズは、マーケティングノウハウとIT先端技術を活用して、新たな市場価値の創造をサポートする、事業成長支援企業です。250万人規模の一般インターネットユーザーの行動ログとデモグラフィック(属性)情報を活用したサービス提供のほか、経営課題のコンサルティングから、課題解決、販売促進の支援まで、独自のノウハウとソリューションで多くの企業を支援しています。

所在地 : 東京都港区赤坂2-19-4 FORUM赤坂5F
代表者 : 代表取締役社長 辻本 秀幸
事業内容: 経営に関するコンサルティング及び成長支援事業
インターネット行動ログ分析事業 (ビッグデータ解析事業)
IT先端技術を駆使した”売れる仕組み”構築事業
設立  : 2009年9月30日
資本金 : 1億円
URL        :https://www.valuesccg.com/

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