2020年12月02日(水)

【調査リリース】 Webサイト&アプリ市場のユーザー数ランキング2020を発表! ステイホームでYouTube利用大幅増、非接触推奨でキャッシュレス決済アプリが日常化

【調査サマリ】
◆2020年の年間トップWebサイトは昨年と同じくGoogle、2位にAmazon、3位に楽天市場
◆コロナ禍のステイホーム影響で動画のYouTube、宅配便のヤマト運輸が前年比プラスに
◆キャッシュレス決済アプリが日常化しPayPayユーザーは前年比1.5倍に増加。シニア層にも普及
◆厚労省の新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」もランクイン

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸、以下「ヴァリューズ」)は、2020年1月~10月のWebサイトのアクセス数、スマートフォンのアプリの起動数を調査し、ランキングを作成。前年との比較や、年代別での利用傾向に関しても分析をおこないました。

 

【調査・分析概要】
全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)の協力により、2020年1月~10月のネット行動ログを調査。
※Webサイトのユーザー数はPC及びスマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。Webサイトの「カテゴリ」はヴァリューズが独自に定義。
※アプリのユーザー数は、Androidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。アプリのカテゴリはGoogle Playのアプリカテゴリより取得。メール、Google Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmailなどプリインストールアプリは対象外とする。

◆ 2020年の年間トップWebサイトは昨年と同じくGoogle、2位にAmazon、3位に楽天市場
2020年、最も多くのユーザーがアクセスしたWebサイトはどこなのか、各Webサイトの訪問者数を調査し、ランキングを作成しました(図表1)。1位は検索エンジンの「Google」、2位に「Amazon.co.jp」、3位は「楽天市場」となっており、トップ3の顔ぶれ、順位は2019年の調査と変動がありませんでした。Amazonと楽天市場のユーザー数も依然として拮抗しています。
4位には動画配信サービス「YouTube」が入りました。上位10サイトのユニークユーザー数がほぼ横ばいの中で、YouTubeは前年比110.4%と顕著な増加を見せています。コロナ禍のステイホーム期間に余暇を楽しむコンテンツとして需要が伸びたことが一因と考えられます。
新型コロナウイルスの影響は他にも出ており、20位の宅配便「ヤマト運輸」は前年比110.9%に増加。背景として、巣ごもりによる通販サービスの利用者増がうかがえます。18位「Googleヘルプ」(前年比118.7%)、26位「Google Docs」(前年比146.7%)などGoogleサービスの伸長も、在宅勤務やリモートワークの増加が関連していると言えるでしょう。

 

◆ 2020年のアプリ利用者のトップはLINE、2位にTwitter、3位にInstagramが入る
スマートフォンのアプリについても、2020年1月~10月の起動ユーザー数を調査することで、“実際によく使われているアプリ”をランキングにしました(図表2)。
2020年、最も利用されていたアプリは「LINE」でした。前年比は94.3%と昨年をやや下回るものの、2位の「Twitter」には大差をつけています。「Instagram」は前年比109.1%と3位に入る健闘をみせ、トップ3はいずれもSNSのアプリとなりました。一方、「Facebook」は8位で前年比90.1%と若干マイナスになっています。
注目すべきは、5位の「PayPay」。前年比154.6%と上位30アプリの中でも最も高い伸び率を示しています。キャッシュレス決済サービスは、17位に「d払い」(前年比140.6%)、28位に「au PAY」(前年比117.9%)と、いずれも通信キャリア系アプリがランクインし、前年比も大幅増加。新型コロナウイルス対策で非接触決済の推奨も追い風となり、キャッシュレス決済アプリの利用が日常化している様子がうかがえます。
また、厚生労働省が2020年6月19日にリリースした「COCOA -新型コロナウイルス 接触確認アプリ」も、利用開始からまだ半年も経っていませんが、27位に入っています。

 

◆ 年代別では20代でnoteが躍進。YouTube、PayPayは60代以上のシニア層にも普及
前述のWebサイトやアプリの利用者数について、各年代別でも集計を行いました。図表3,4は、20代、40代、60代以上のランキングになります。
全体ランキングで4位に入った「YouTube」は20代では3位に、そして40代、60代以上の層では前年比が110%を超えるなど、若年層のみならず幅広い年代で利用が進んでいることがわかりました。
また、20代においては17位の「note」が前年比156.2%と集客を大きく伸ばし躍進。noteはブログのように個人がテキスト、画像、音声などを情報発信できるメディアですが、コンテンツを有料販売することもできます。新型コロナウイルス対策で加速した働き方の変化に伴い、副業への関心も高まっており、今後の伸びも期待されます。
ECサイトに目を向けると、20代では2位に「Amazon.co.jp」、40代と60代以上では1位が「楽天市場」となっていました。ミドル・シニア層では、楽天市場の人気が高いようです。

 

一方、アプリの年代別ランキングをみてみると、全体ランキングでも5位に入り高い伸び率を示した「PayPay」がいずれの年代でも上位にランクイン。特に60代以上のシニア層ではLINE、Yahoo!に続く3位で、前年比も169.0%と大幅なユーザー増となっており、幅広い年代にキャッシュレス決済アプリが普及していることを裏付ける結果となりました。

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響を色濃く受けた2020年は、Webサイト・アプリなどデジタルメディアの利用にも変化をもたらしました。ユーザーの裾野を広げた「YouTube」や、日常利用が進んだ「PayPay」などが今後もプラットフォームとして定着し、新たなニーズや市場をつくっていくのか、2021年に向けての期待が高まります。

◆(参考)2019年のWebサイト&アプリ年間ランキング
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000007396.html

■関連リンク
本リリースで用いた調査データをはじめ、ネット行動ログ分析や、中国本土でのインターネットリサーチによるアンケートを活用した調査レポート・データを公開しています。
●「マナミナ|まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン」
https://manamina.valuesccg.com/

◆株式会社ヴァリューズについて
株式会社ヴァリューズは、マーケティングノウハウとIT先端技術を活用して、新たな市場価値の創造をサポートする、事業成長支援企業です。250万人規模の一般インターネットユーザーの行動ログとデモグラフィック(属性)情報を活用したサービス提供のほか、経営課題のコンサルティングから、課題解決、販売促進の支援まで、独自のノウハウとソリューションで多くの企業を支援しています。

所在地 : 東京都港区赤坂2-19-4 FORUM赤坂5F
代表者 : 代表取締役社長 辻本 秀幸
事業内容: 経営に関するコンサルティング及び成長支援事業
インターネット行動ログ分析事業 (ビッグデータ解析事業)
IT先端技術を駆使した”売れる仕組み”構築事業
設立  : 2009年9月30日
資本金 : 1億円
URL  : https://www.valuesccg.com/

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