ブランディングやマーケティングにおいても欠かせない存在になってきた「SDGs」。「若者ほど意識が高い」というイメージはありませんか?今回は、実際に「SDGs」がどんな人にどれくらい認知されているのか、男女別にイメージの違いはあるのか、「SDGs」に配慮した商品の購入意向はどうなっているのか、アンケート調査を実施。消費者軸で、その動向を分析しました。
レポート目次
INDEX 調査実施概要
第1章 SDGsに対する認知・行動の実態
1. SDGs関連ワードの認知・実践状況
2. SDGsのイメージ
3. SDGsの「17の目標」への関心度
4. 環境や社会の課題解決に繋がる行動の実践傾向と実践理由
5. まとめ ~社会課題へのリテラシーと実際の行動~
第2章 SDGsを意識した商品の購入状況 ~購買意識クラスターごとの親和性~
1. 購買意識クラスター概観
2 クラスターごとの環境や社会の課題解決に繋がる行動の実践傾向
3. SDGsを意識した商品の購入状況と購入理由
4. 【参考】SDGsを意識した商品の購入理由(自由回答)
5. まとめ ~SDGs訴求と今後~
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SDGs関連ワード認知は「節約・削減」>「新たな消費・代替」
「SDGs」と一口に言っても、「フードロス」や「エシカル消費」といった様々な関連コンセプトが挙げられます。
それらを「節約・削減関連ワード」と「新たな消費・代替関連ワード」に分類したところ、あらゆるモノの値上げが続く中で世間の注目が高い「節約・削減関連ワード」に関しては、より身近なものとして浸透しつつある様子が伺えました。一方で「新たな消費・代替関連ワード」に関しては、まだまだ認知拡大の余地がありそうです。
SDGs意識は10代が高く、20代が低い
SDGsの実践度(①この言葉に関連する行動を実践している)や理解・認知度(②この言葉の意味や内容を他人に説明できる)については男女ともに10代が最も高い結果に。一方で、20代のSDGs認知度が最も低いことがわかりました(⑤この言葉を聞いたことがない)。
このことから、一概に「若者がSDGsを意識している」わけではない、ということが言えそうです。
男性は「ビジネスや政治的なもの」、女性は「身近でポジティブなもの」
SDGsへのイメージは、男女で異なる結果に。
SDGsを「実践している」と答えた人は、女性の傾向としても見られた「身近でポジティブなもの」というイメージを持っている人が多く、SDGsの実践への共感は、女性からの方が得やすいことが考えられます。
クラスターごとの購入傾向:SDGsを選ぶ理由はトレンドとこだわり
また今回の調査では、対象者のセグメンテーションを行い、5つのクラスターに分類して深掘り分析を行いました。
・トレンド・自己表現的価値重視クラスター
・こだわり追及クラスター
・お得に・コスパ重視クラスター
・シンプル機能派クラスター
・無頓着消費クラスター
「社会貢献」という文脈以外でSDGs商品が選ばれる理由として、「商品コンセプトの新しさ」「トレンド感」「インフルエンサーの影響」「話題性」なども特徴的な項目になっています。
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